その日、赤坂に降る雨は、いつもよりもこってりしていた。
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抑えきれぬ寂寞の想いを胸に、私たちはあの場所に向かう。
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最後の晩餐は、普段より豪勢と決めていた。
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哀しみを押し殺す薮田氏。
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そして、役者が揃う。
私たちは、彼らに別れを告げにきたのだ。そして謝意を伝えにきたのだ。
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「数える程しかない邂逅であったが、あなたは常に私を安寧に導いてくれた。
あなたは、ラーメンではなかった。
あなたは私にとってシチューであり、ポタージュであり、カルボナーラだった」
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私たちの気持ちを知ってか知らずか、「また逢おう」というあなた。
そうだ、あなたはいつも私たちの中にいる。
ごめんなさい。そのことを忘れていました。
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ごちそうさま。
そして、ありがとう。天下一品赤坂店。

私たちは、旅立ちます。
西新宿店に。