カズが44歳でなお現役であり、広告塔としてだけでなくピッチ上でも大切な戦力足りえるのは卓越した才能とたゆまぬ鍛錬の賜物以外の何者でもありません。
ただ、全てのサッカー選手がそうではない。そうであるはずがないのです。

J.League Division 1 #2 by kktryj
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セルジオ越後「“就職先”としてのJリーグは危ないと思われてるんじゃないかな」 - サッカーキング - 世界のサッカー情報サイト
それから、すぐにプロになりたいと思う高校生が少なくなった点も見逃せないね。最近の高校サッカーだと、インターハイや選手権で優勝したチームからはほとんどJリーグに行っていない。多くは大学の道を選択している。親もプレーヤーも「とりあえず大学は出たほうが良い」と思って保険をかけている。つまり高校を出てプロになるのはリスクが高いと感じているんだよ。そういう意味ではハングリーさはやっぱり薄いと言えるし、“就職先”としてのJリーグは危ないと思われてるんじゃないかな。

サッカー選手の選手生命は、野球選手と比べるととても短い。
高卒の選手が2、3年でクビになることはよくあることだし、30歳を越えて現役を続けることは稀なケースです。
「サッカー馬鹿になるな」と高校時代、指導者に言われ続けてきましたが、「旅人」中田英寿をみていると妙に納得してしまいます。
野球のように億単位の年俸を貰える選手はJリーグではひとりふたり。
実働期間が短いのにその間に稼げるお金は一生安心してくらせるほどではない、というのがJリーグという業界なのです。
「第二の人生」を考えて、大学までは行っておこうと自身も両親も考えるのも自然なことでしょう。

これを考えている時、思い出したのがあるブラジル人少年でした。
ブラジルで著名な植物学者を母親に持つ彼に将来の夢を聞くと「ママみたいな学者!」と答えました。
すると母親は烈火の如く怒りながら「サッカー選手になりさない!」と言ったのです。

貧困からの脱出というハングリーさがサッカー王国を支えているわけですが、彼のように貧困とは縁がない家庭においてもサッカーが「就職先」として立派に成立していたんですね。

世界のトップリーグにおいて16、7歳でプロデビューすることはけっして早すぎることではありません。そして一流選手はその世代の代表を飛び越してA代表入りまでします。
成長著しい期間をトップリーグで揉まれるか、否かは選手の成長、ひいてはサッカー界全体の成長に大きく影響してくることでしょう。

Jリーグは再就職支援やサッカー界における雇用創出も積極的に行わなければならないでしょう。

Jリーグの挑戦とNFLの軌跡―スポーツ文化の創造とブランド・マネジメント
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