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エロスは道徳の範囲であるというのが私の持論ですが、そうでなくなってしまったのは表向き禁欲を語る世界宗教のせいだと考えています。
男根信仰もそうして滅びいく信仰形態の一つです。
ブータン名物「男根像」が絶滅の危機!?近代化で羞恥心を感じ始めた市民たち:ザイーガ
 ヒマラヤの奥深くに位置する王国ブータンでは、悪霊を退散させるシンボルとして太古から、家の壁面に男根が描かれてきたそうです。ところが、近代化が進む同国の首都ティンプーでは、この男根画をめったに見かけることができなくなってきてしまいました。

ブータンに限らず、インドや日本においても五穀豊穣の象徴として男根(と対になる女陰)は信仰の対象とされてきました。
それは信仰形態としては仏教や神道にも習合されながらも、したたかに生き抜いてきた庶民の信仰であったと思います。

男根信仰といえばシヴァ神や密教との繋がりが強く本場はインドなどのイメージです。インドではカーストのなかに男根信仰を行うカーストがあるそうですし、まだまだ健在のよう。
また、日本においても男根信仰は一部ですがしっかりと残っています。またその方法がしたたかなのです。

よく話題になる川崎市金山神社のかなまら祭は、日本における男根信仰の雄であり、神事という意味合い以上にエンターテインメントとしての色合いが強いように思います。
都合上画像は掲載しませんが、「エリザベス神輿」なるものは、ピンク色のそそりた(ry

また、奈良県飛鳥坐神社でも興味深いお祭りがあります。
飛鳥坐神社公式ホームページ
天狗、お多福が仲睦まじく肩を寄せ合い登場します。
御神前において昔ながらの形式で結婚式を執り行い、
その後、夫婦和合の儀式が面白おかしく演じられます。
ここで使用される、幻の紙と呼ばれる「福の紙」は参拝者に撒かれます。
数少ないこの紙を手に入れられた方はよほどの幸運者で、
その方の家は益々繁栄すると言い伝えられています。
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天狗とおたふくの和合は、芸能色濃く演じられて観衆の笑いを誘います。
この二人を、猿田彦とアメノウズメと考えれば、道祖神に通じ、行く末に迷わないというご利益もありそうですね。

その他、神事として残っていなくても、男根と女陰の象徴を祀っている神社は数多くあります。
日本の宗教の本流は、自然崇拝と濃厚にあるわけで、五穀豊穣はもっとも期待すべきご利益。
また農村において、子種を授かることは労働力が増え経済的な発展につながるわけでこちらもまた重要なご利益。
男根信仰を大ぴらに公表するには恥じらいを感じる現代ですが、大切な信仰であることに変わりはなく、くだらない道徳観に縛らて無下に扱いたくはないものですね。

封印された「聖なる性」の秘密―宗教に秘められた禁断の性の歴史を明かす
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